007 は殺しの番号<Dr. No> (62年英) |
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<スタッフ> 製作 監督 原作 脚本 撮影 美術 作曲 編集 <キャスト> ジェームズ・ボンド ハニー ノー博士 |
ハリー・・サルツマン アルバート・R・ブロッコリー テレンス・ヤング イアン・フレミング リチャード・メイバウム ジョアンナ・ハーウッド バーケリー・マーサー テッド・ムーア シド・ケイン モンティー・ノーマン ピーター・ハント ショーン・コネリー アーシュラ・アンドレス ジョゼフ・ワイズマン |
腕っ節はめっぽう強く、頭のめぐりは天下一品。そのくせオナゴにコロリと弱い
快男児ジェームズ・ボンド探偵が、カリブ海の平和な島ジャマイカに突如勃発した
英国秘密情報部ジャマイカ支局長と秘書射殺事件をめぐって引き起こす活躍は、
思わず手に汗を握らせるスリルとサスペンスに満ちた痛快ミステリー・ドラマである。
原作者は、一連のジェームズ・ボンド・シリーズで全世界を風靡する英国超一流ミステリー作家の イアン・フレミング。彼の作品の映画化は今回が初めてで、その映画化権は英国映画史上空前の価格であった。 製作者は。「土曜の夜と日曜の朝」のハリー・サルツマンと「キリマンジェロの決闘」の アルバート・ブロッコリーの共同製作。 監督は、モダン・バレー映画「ブラック・タイツ」で絶賛を博したテレンス・ヤング。 撮影は、ハリウッド屈指のカメラマン、テッド・ムーア。 好漢ボンド探偵に扮するは、本配役のため英国一流紙ロンドン・エキスプレス″が 誰がボンド役に適しているか読者の投票をつのり、その結果選らばれたスコットランド生れの ショーン・コネリー、エキゾチックな煽情的魅力を発散するハニーには、 スイス生れの妖精アーシュラ・アンドレスが熱演している。 更に、ブロードウェイやハリウッドで大活躍の名優ジョゼフ・ワイズマンがノー博士に、 英国のベテラン、アンソニー・ドーソンがデント教授に扮し、米国CIA局員にはハリウッドのホープ、 ジャック・口ードが出演している。 その他、ポンド探偵の相手をする女優陣は、ミス・ジャマイカのマーガレット・リー・ワイズ、 南阿出身のゼナ・マーシャル、英国の惑星ロイス・マックスウェル、更には |
混血美を見せるイボンヌ・シマ等が
美を競っている。
音楽担当は、ブロードウェイ、ロンドン、パリーで大ヒットしたミュージカル・プレイいとしのイルマ≠フモンティー・ノーマンである。 彼は本映画の為にジュームズ・ボンドのテーマ≠始め、5曲も新譜を発表したが、 ジャマイカのリズムカリプソ〃を巧みに使って欧米各国においてはすでに大きな反響を呼んでいる。 <梗概> 或る昼下り、英国秘密情報部ジャマイカ支局長と秘書が、何者かに射殺された。 彼等の任務は、ケープカナベラル基地から発射される口ケットの弾道を攪乱する 怪電波発信地を、秘かに突き止める事だった。 事件を重く見たロンドン本部は、直ちに背後を洗うべく、腕っこきの機密員007を呼び寄せた。 007ことジェームズ・ボンドは、疲れを知らぬスタミナと機略で数々の難事件を片付けていた俊腕探偵である。 指令を受けてキングストン飛行場に降り立ったボンドは、2人の出迎えを受けた。 1人は物陰から鋭く見張る米国CIA局員フェリックス・ライターであり、1人は敵の廻し者の運ちゃんだ。 咄嗟の機転で運ちゃんの正体を見破ったボンドは、案内されるまま人影のない道にさしかかるや、 やにわに泥を吐かせようとした。しかし、敵もさるもの、毒を仕込んだタバコで自ら命を絶ってしまったのだ。 無事支局に辿りついたボンドは、支局長のトランプ友達だったジャマイカ総督府司政部長や、 本事件担当のダフ警察署長、更には支局長が最後に会ったデント教授に会い、彼の足どりを追った。 ・・・ (109分) |