地底探検

<Journey to the Center of the Earth>   (59年)

<スタッフ>
製作
監督
原作
脚色

撮影

美術

音楽
歌曲「変わらぬ心」


<キャスト>
アレック・マッキュアン
オリバー・リンデンブルック教授
カーラー
ジェニー

チャールス・ブラケット
ヘンリー・レビン
ジュール・ベルヌ「地底旅行」
ウォルター・ライシュ
チャールス・ブラケット
レオ・トーバー
ライル・R・ホイーラー
フランツ・バチリン
ハーマン・A・ブルメンサール
バーナード・ハーマン
サミー・カーン(詞)
ジェイムス・バン・ヒューゼン(曲)


パット・ブーン
ジェイムス・メイソン
アーリン・ダール
ダイアン・ベイカー
 「八十日間世界一周」を書いたフランスの小説家ジュール・ベルヌ(1828−1905)の 空想小説「地底旅行」の映画化で、最近「ゆきすぎた遊び」を出した チャールス・ブラケットが製作した。
 チャールス・ブラケットは1892年ニューヨーク州サラトガ・スプリング生れで、 大学卒業後「ニューヨーカー」誌のために劇評の筆をとり、かたわら小説を書いたが、 37年に脚本家としてパラマウントに入社し、ビリー・ワィルダーと組んで 「失われた週末」では45年に、「サンセット大通り」では50年に、 また自作「タイタニック」では53年に、それぞれアカデミー脚本賞を獲得した。 51年に製作者、脚本家としてフォックス専属となった。 以上の外に作品として古くは「ナイアガラ」「悪の花園」「夢去りぬ」「あの日あのとき」 「王様と私」があり、また最近作として「ゆきすぎた遊び」の前に「秘めたる情事」がある。
 脚色は「ナイアガラ」「夢去りぬ」のウォルター・ライシュが チャールス・ブラケットと協同で当り、「真紅の女」「覆面の騎士」「ロンリーマン」の ヘンリー・レビンが演出した。
 監督ヘンリー・レビンは1909年ニュー・ジャーシー州トレントン生れで、 ペンシルベニア大学を卒業した。1936年から42年までシアター・ギルドなど演劇関係で 製作の仕事に従事し、43年に台詞監督として映画人りし、後に演出家となった。 前記の外に「戦うロビン・フッド」「コロラド」「ジョルスン再び歌う」等監督作品がある。
 音楽は「ゆきすぎた遊び」のバーナード・ハーマンで、最近「ひとこと云って」の 主題歌を作曲したジェイムス・バン・ヒユーゼンの歌曲が主演者パット・ブーンの 美声によって紹介される。撮影も「ゆきすぎた遊び」のレオ・トーバーで、 スコットランドのエジンバラ、ニュー・メキシコその他でロケされた。
 主演者は「恋愛候補生」で初めて日本に紹介されたパット・ブーン、 「日のあたる島」のジェイムス。メイソン、「悪の対決」のアーリン・ダール、 「アンネの日記」でお
目見えし、続いて「大都会の女たち」に出演した ダイアン・ベイカー、スエーデン出身の新人ピーター・ロンソンその他である。

 <梗概>  1880年。エディンバラ大学の地質学教授オリバー・リンデンブルックが従男爵の称号を 贈られたとき、教授が可愛がっている苦学生アレック・マッキュアンがお祝いとして教授に 熔岩の文鎮を贈る。教授には姪のジェニーがある。ジェニーとアレックは相愛の仲である。
 リンデリンブルック教授がアレックから贈られた文鎮用の熔岩は、 地中海のある火山で発見されたもので、小型の割に重量があるばかりでなく、 岩肌に人間が刻みこんだと思われる印がついていた。 これらのことがらに異常な興味をひかれた教授は、早速研究室でそれを溶解しょうとして 加熱しているうちに突然破裂し、中から分銅状のものが出て来た。そしてそれには文字が したためられてあったが、筆者は百年前に行方不明となった有名なスエーデンの火山学者 アルネ・サクヌッセムで、この人には有史以前の大西洋上にあったと云われる伝説国 アトランワチスに関する著書もあった。
 リンデンブルック教授は分銅状のものに書かれた文字によりサクヌッセムが スエーデンのある噴火口から地底へ達し、そこで死んだことがわかる。 そこで教授は早速スエーデンの有名な大地質学者ゲタボルグ教授にその旨を手紙で知らせ 事実の確認を求めたが、待てど暮らせど返事が来ない。そのうちにストックホルム大学から来た 返信によりゲタボルグ教授がリンデンブルック教授からの手紙を受けとった直後急に 行方不明となったことがわかる。
 ゲタボルグ教授はリンデンブルック教授を出し抜いて地底で死んだサクヌッセムの 足どりを調べると同時に地底の秘密を探ろうと考えたのであった。 ・・・
    (132分)

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