翼のリズム

<New York-Paris-Vienna>   (63年)

<スタッフ>
製作
監督
ストリー・脚本
撮影
美術
音楽
主題歌・作曲
作詞


<キャスト>
ドナ
レイ・ウィリー
フランツ・フォン・エルツィンゲン
キャロル
ウォルター・ルーカス
バーギー
カティ・ローレン

アナトール・デ・グランウォルド
ヘンリー・レビン
ウィリアム・ロバーツ
オスワルド・モリス
ウィリアム・ケルナー
リン・マーレイ
ジェームス・バン・ヒューゼン
サミー・カーン
フランキー・アバロン


ドロレス・ハート
ヒュー・オブライアン
カール・ベーム
パメラ・ティフィン
カール・マルデン
ロイス・ネットルトン
ドーン・アダムズ
 世はまさにレジャーブーム、バカンス時代、一つ国際線の空の旅にでも行きたいな、というお考えの方には、 絶好の作品と云えよう。ヒロインはニューヨークとヨーロッパを結ぶ空のメイン・ストリートの ステュアーデス3人娘で、彼女たちには「ボーイ・ハント」や「脱走」などのドロレス・ハート、 「ワン・ツー・スリー」「ステート・フェア」などの新星パメラ・ティフィン、ニューヨークの舞台からの 新人ロイス・ネットルトンが扮して、職業柄ヨーロッパの天地で大いにバカンスやボーイハントを楽しもうという スマートなロマンチック・コメディである。
  彼女らをめぐって、哀歓のロマンスをくりひろげるのは、「折れた槍」やTX映画 「保安官ワイアット・アーブ」などのヒユー・オブライアン、「黙示録の四騎士」「地獄の罠」などの カール・ベーム、「ジプシー」「ポリアンナ」などのカール・マルデン、「ニューヨークの王様」の ドーーン・アダムズという多彩な顔ぶれである。
 脚本は、バーナード・グレムサーの小説「空を飛ぶ女」からヒントを得て、ウイリアム・ロバーツが書き、 「ボーイ・ハント」「電話にご用心」など、コメディが得意なヘンリー・レビンが監督した。 撮影はパリのオルリ空路、ウィーンのシュベ
 撮影はパリのオルリ空港、ウィーンのシュベハト空港、ニューヨークの国際空港はじめ、 ウィーンやパリなどで行われ、「ロリータ」「可愛い妖精」などのオスワルド・モリスが撮影監督に当った。 音楽は「ザーレンからの脱出」「トコリの橋」などのリン・マーレイである。
 <梗概>  マグナ航空のバリ行き403便は、すんでのことでステュアーデス1名欠員のまま、 ニューヨークを飛び出すところだった。それというのも、駈け出しのキャロルが、初めての勤務なので すっかり興奮してしまい、危うく乗りおくれかけたからである。
 だが一たん乗り込んでしまうと、もともと陽気な娘、先輩のドナやバーギーとすぐ仲よしになり、 機関士のテディ・シェファードのいたずらに、まんまとひっかかって、いそがしい思いをしたり、 また操縦士のレイ・ウィリーにはいっぺんに熱くなったりだ。おまけにレイから、パリに着いたら 一緒に食事しよぅと申込まれて、すっかり宇項天。
 頭の回転のいいドナは売れっ子、デートの誘いも珍らしくなかったが、一等席のハンサムなヨーロッパ人、 フランツ・フォン・エルツィンゲンから誘われた時にはさすがに胸がはずんだ。
 家庭的で、どちらかというと地味なバーギーは、旅行気分のデートには向かないらしい。 ドナやキャロルから、かわいそうなバーギーと同情されたが、旅は気まぐれ、いよいよパリ空港に着陸したとたん、 2人のデートはキャンセルとなり、あべこべにバーギ一には思いがけない誘いが舞い込んだ。
 デートの相手はバーギーが酔っぱらいにうるさく付きまとわれた時救ってくれた、脊の高いテキサス人の ウォルター・ルーカスだった。ドナとキャロルは、風釆のあがらない田舎者相手とは気の毒ねと同情 ・・・(110分)

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