先生のお気に入り

<Teacher's Pet>  (58年)

<スタッフ>
製作
 監督
原作・脚色

撮影
美術

編集
衣装
音楽
作詞・作曲

<キャスト>
ジェイムズ・ギャノン
エリカ・ストーン
ヒューゴー・パイン博士
ペギー・デフォア
バーニー・コバック
ハロルド・ミラー

ウィリアム・パールバーグ
ジョージ・シートン
フェイ・ケニン
マイケル・ケニン
ハスケル・ボッグス
ハル・ペレイラ
アール・ヘドリック
アルマ・マックローリー
エディス・ヘッド
ロイ・ウェッブ
ジョー・ルビン


クラーク・ゲーブル
ドリス・デイ
ギグ・ヤング
マミー・バン・ドーレン
ニック・アダムス
ピーター・ボールドウィン
「胸に輝く星」「誇りと冒涜」「喝采」などとおなじくウィリアム・パールバーグが製作、 「誇りと冒涜」「喝采」「失われた少年」などでパールバーグとの名コンビを見せた ジョージ・シートンが監督したパラマウント調の喜劇の名作。
 秀作「ラプソディ」を書いたフェイ・ケニン、マイケル・ケニン書きおろしの脚本から キャメラは「紐育ウロチョロ族」のハスケル・ポッグスが担当、 音楽はロイ・ウェッブ。ルイス・アルヴァレズとジョー・ルビンが主題歌“先生のお気に入り”と “ロックン・ロールをはじめた娘”を作詞作曲している。 いつも問題作を手がけているパールバーグの製作映画らしく、 すべての部門に一流スタッフを起用して、一分のスキもない快調なできばえを示している。
 「モガンポ」「たくましき男たち」「風と共に去りぬ」のクラーク・ゲイプルと 「二人でお茶を」「知りすぎていた男」「情欲の悪魔」のドリス・デイの組み合わせも 大きな興味をそそる。ハリウッドのキングと呼ばれて、ますます貫録を加えつつあるゲイブルは パラマウント映画初出演。ドリスはちかごろドラマ女優としていちじるしい進境を見せている。 この顔合わせはさまざまな話題をつくるにちがいない。
 「三銃士」「プロディガル」「必死の逃亡者」のギグ・ヤング、 「奥様はジャズがお好き」のマミー・バン・ドーレン、ニック・アダムス等、助演者の顔ぶれもぞろつている。


 <物語>  ニュー・ヨークの新聞イブニング・クロニクル" の社会部長ジム・ギャノンは 裸一貫から叩きあげた男で、学歴がなく、経験にものを云わせて今日の地位をきづきあげた人物だった。 クロニクル" が活気のある
夕刊紙として人気があったように、ジムも活動的で、 新聞記者になるには実地で叩きあげるほか方法はないという信念を抱いていた。
 ある朝、ジムは編集局長のロイド・クローリーに呼ばれて、市立大学の夜学の ジャーナリズム講座のクラスのために講演をしてくれと頼まれた。 机上のジャーナリズム講座などというものを認めていないジムは、編集局長に頼まれても 出かける気になれず、担任教授のE・R・ストーンに手紙を書いて、講演を断った。
 編集局長のクローリーはジムが断りの手紙を書いて、使いのものにとどけさせたことを知ると、 ふたたびジムを呼んで、その晩のジャーナリズム講座の開講に出席することを命令した。 命令とあれば断るわけにもゆかず、ジムはその晩、しぶしぶ市立大学に出かけていった。
 ジムが教室にたって、年令もタイプもさまざまの夜学の学生たちにまざって、 ストーン教授が入ってくるのを待っていると、プロンドの美しい女が入ってきた。 これがE・R・ストーン教授で、Eはエリカという女名前の略字だった。
 エリカはジムが講演を断ってきたことを話し、ジャーナリズム講座などというものは 認めないという皮肉まじりの手紙の内容をつげ、こんなことを云ってくるからには、 一カ月もプレスをしないズボンをはいている男で、時代おくれの旧式の人間にちがいないと ジムをこきおろした。
 ジムはギャラガーと名のり、学生の一人になりすまして、その場をごまかしたが、 エリカの言葉が気になって一日おいた晩、また夜学の教室に出かけて行った。 学生たちの前でエリカをへこませてやろうと考えたのだった。 ・・・  (120分)

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