底抜け一等兵<The Sad Sack> (57年) |
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<スタッフ> 製作 監督 原作 脚色 撮影 美術 音楽 編集 <キャスト> ビクスビー ドーラン シェルトン少佐 アブグル スタン・ウェナスロスキー一等兵 プリ一軍曹 |
ハル・ウォリス ジョ−ジ・マーシャル ジョ−ジ・ベイカーの連載漫画 エドマンド・ブロアン ネート・モナスター ロイヤル・グリグス ハル・ペリーラ ジョン・グッドマン ウォルター・シャーフ アーチー・マーシェク ジェリー・ルイス デビッド・ウェイン フィリス・カーク ピーター・ローレ ジョー・マンデル ジーン・エバンス |
これほジェリー・ルイスの18本目の映画である。ディーン・マーティンと別れてから
一本ごとに喜劇俳優としての天才ぶりを発揮してきて、ジテリー・ルイスの人気は
ますます高まってきているが、こんどの「底抜け一等兵」はルイスの喜劇にはめずらしく
お色気がふんだんに盛られているところが興味がある。
製作はジェリー・ルイスの育ての親のハル・B・ウォリス。 ジョージ・ベイカーの人気漫画 "可哀そうな二等兵" をもとにエドマンド・ブロアンと ネート・モナスターがストーリーを書き、「ふんだりけったり」「びっくり仰天」で ジェリー・ルイスと組んだジョ−ジ・マーシャルが監督している。 撮影監督は「十戒」「胸に輝く星」「シェーン」のアカデミー賞受賞の名キャメラマン、 ロイヤル・グリグス。 ルイスを助けて「われら自身のもの」「地獄の翼」のフィリス・カーク。 「わが心に歌えば」「百万長者と結婚する方法」のデビッド・ウェイン。 「絹の靴下」「バスターl・キートン物語」のピーター・ローンのほか 「ガラスの靴」「ラスベガスで逢いましよう」に出ていたパリのロ−ラン・プティ・バレー団のバレリーナ、 リリアン・モンテベッチが出演している。 <梗概> この映画はメレディス・ビクスビー二等兵、ラリー・ドーラン伍長、 スタン・ウェナスロスキー一等兵の3人の経験した世にも珍妙なる冒険の物語である。 |
映画ほテネシー州のカルフーン兵営からはじまる。
毎年召集されてくる新兵のなかに兵隊にあるまじきだらしのない人間が多いのに困つていた バンダーリップ将軍は、精神医学を専攻していた婦人士官シェルトン少佐に新兵をりっぱな兵隊に たたきあげる仕事を担当させた。シェルトン少佐はモデル・ケースとしてビクスピーをえらぴ、 すじがねいりの伍長として知られているドーランにビクスビーをきたえさせることにした。 ドーランはかつて、頭が少々足らないビクスビーに迷惑をこうむったことがあるので、 とんでもない任務を命ぜられたと思ったが、べつにいやな顔もせず "アメリカ陸軍のために責任を持ってきたえあげます" と 大見得をきってひきうけた。 ドーランがいやな役目をひきうけたのは、ビクスビーを口実にして毎晩外出できると考えたからで、 相棒のウェナスロスキーをさそい、毎晩町へ出かけて、ビクスビーをそっちのけに女の子と遊び歩いていた。 ある夜、3人がナイトクラブにいたときに喧嘩がはじまり、MPがかけつけるほどの騒ぎになった。 ビクスビーはとっさにMPの腕章を盗み、ドーランとウェブスロスキーを拘引するふりをして車にのせた。 酔っばらっていたドーランとウェナスロスキーは車の中で眠ってしまい、ビクスビーが道をまちがえて 婦人士官の宿舎へ入りこんでしまったのに、だれも間違いに気がつかなかった。 ・・・ (98分) |