パリで一緒に

<Paris When It Sizzles> (63年)

<スタッフ>
製作

監督
   原作

ヘップバーンの衣装
音楽
 
<キャスト>
リチャード・ベンスン
  ガブリエル・シンプソン
  フィリップ
  ジレー警部
アレクサンダー・マイヤハイム

リチャード・クワイン
ジョージ・アクセルロッド
リチャード・クワイン
ジュリアン・デュビビエ
アンリ・ジャンソン
ユベール・ド・ジパンシー
ネルソン・リドル


ウィリアム・ホールデン
オードリー・ヘップバーン
ト二ー・カーチス
グレゴアール・アスラン
ノエル・カワード
 「ティファニーで朝食を」「シャレード」のオードリー・ヘップバーンと「戦場にかける橋」「偽の売国奴」の ウィリアム・ホールデンの2大スターが「麗しのサブリナ」以来久しぶりで顔を合わせる大作。シナリオライターと タイピストの恋を、劇中のシナリオの大盗賊と売春婦の恋にからませてえがき、革命記念日のパリを舞台に くりひろげられる、豪華けんらんの大ロマンス。
 製作は「七年目の浮気」「ティファニーで朝食を」を書いたジョージ・アクセルロッドと「逢う時はいつも他人」 「悪名高き女」を演出したリチャード・クワイン。 「フランス式十戒」の巨匠ジュリアン・デュビビエと「アンリエットのパリ祭」「愛情の瞬間」の名シナリオライター、 アンリ・ジャンソンの協力による台本からジョージ・アクセルロッドが脚色、リチャード・クワインが演出に当っている。 撮影監督は「片目のジャック」「荒野の七人」の名手チャールス・ラング・ジュニア。
 主役2人をめぐって、「殺人基地」のイギリスの名優ノエル・カワード、「太陽のはらわた」「クレオパトラ」の 国際俳優グレゴアール・アスラン、「お熱いのがお好き」「ねずみの競争」のト二ー・カーチスという珍しい顔合わせが 見られるうえに、マレーネ・ディートリッヒ、ピーター・セラーズ、メル・ファラーが特別出演、フランク・シナトラ、 フレッド・アステアの唄が聞かれるというサービスもある。
 なお、オードリー・ヘップバーンの衣装は、例によって、彼女のお気に入りデザイナー、ジバンシーの デザインである。
 <梗概>  アメリカ人のシナリオライター、リチャード・ベンスンは、パリのホテルの一室で、 新作映画のシナリオを執筆していた。ベンスンの友人のアレクサンダー・マイヤハイムが金を出している。 「エッフェル塔を盗んだ娘」という映画で、マイヤハイムは南フランスのカンヌでベンスンのシナリオができあがるのを待っていた。 期限はあと2日の7月14日、ちょうど革命記念日に当っていた。
 しかし、ベンスンのシナリオはまだ最初の数ページしかできていない。マイヤハイムが 「エッフェル塔を盗んだ娘」という題名が気に入ってベンスンと契約したのは、もう20週間も前のことだが、 ベンスンが、いったのは、題名だけで、スーリーの腹案があったわけではなく、カンヌ映画祭に来ていた ギリシャのニューフェースとお熱くなって、ギリシャ語を習いはじめたり、スペイン闘牛を見に行ったりしていたのだから、 シナリオが書けるはずはない。期限まであと2日というので、タイピストをやといはしたものの、 ファーストシーンからつかえている始末だった。
 ベンスンがやとったタイピスートはガブリエル・シンプスンといい、フランスの田舎からパリヘ 人生勉強に来ている娘だった。映画が好きで、以前にもヌーベルバーグの監督にやとわれたことがあり、 ベンスンの仕事を手伝うことに大きな期待を抱いていた。
 ガブリエルの出現は、ベンスンのシナリオにもいい結果をもたらした。ガブリエルの魅力がいっぱいの大きな目と 人生を楽しんでいる、明るい性格に元気をつけられて、ベンスンはシナリオに身を入れる・・・ (110分)

 
    カ メ オ 出 演
 字幕に名前の出ていないスターが姿を見せることを“カメオ出演”という。この映画では、“カメオ出演”のスターが数名出ている。 その顔ぶれは、ト二ー・カーチ
ス、マレーネ・ディートリッヒ、メル・ファーラー (この時オードリー・ヘップバーンの夫)、ピーター・セラーズ。 フランク・シナトラとフレッド・アステアは唄の出演で、フレッド・アステアは、主題歌を歌っている。

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