スカートをはいた中尉さん

<The Lieutenant Wore Skirts>   (56年)

<スタッフ>
製作
 監督
脚本
音楽


<キャスト>
グレゴリイ・ホイットコム
  ケイティ・ホイットコム
  サンドラ
  バーニイ・スローン大尉
 

バディ・アドラー
フランク・タシュリン
アルバート・ビーチ
シリル・J・モックリッジ



トム・イーウェル
シェリイ・ノース
リタ・モレノ
リック・ジェイスン
 軍にとられた愛妻をとりもどそうとしてヤキモキする亭主がかもし出すお笑い。
 「七年目の浮気」で恐妻男のノイローゼをいかんなく演技で示し大好評をはくした トム・イーウェルの再登場とマリリン・モンロウの向こうをはって1955年に ブロードウェイのミュージカルからフォックス入りしたプラチナ・ブロンドの新星 シェリイ・ノースの初のお目見えである。
 この明朗なコメディの製作は「一獲千金を夢見る男」を手がけたバディ・アドラー。 アルバート・ビーチの書下し脚本により「奥様は芳紀17才」のフランク・タシュリンが ビーチと協同脚色し、自ら演出した。フランク・タシュリンは1913年生れで、漫画家を 振り出しに脚本家となり、52年から監督を兼ねるようになった。 喜劇を得意とするこの監督には「腰抜け二挺拳銃の息子」「画家とモデル」等の作品がある。
 出演者は前期のトム・イーウェル、シェリイ・ノースの外に「悪の花園」のリタ・モレノ、 舞台出身のリック・ジェイスン、ラジオで有名なレス・トレメインとその夫人アリス・ラインハート等が 助演している。
 音楽は「帰らざる河」のシリル・J・モックリッジ、撮影監督は「たくましき男たち」の レオ・トーヴァー。


 <物語>  カリフォーニアのビヴァリイ・ヒル。ここは映画スターたちが住んでいる有名な住宅地である。 この一廓にテレビの脚本屋グレゴリイ・ホイットコムが美人の愛妻ケイティとくらしている。
 グレゴリイは今度の戦争で般空将枚として殊勲をたてた英雄である。
 ある日軍からかちグレゴリイ宛に来た封書をケイティが受け取る。 そこへたまたま訪ねてきたグレゴリイの脚本周旋屋ヘンリイ・ギャクストンがそれを知りケイティに開封させると、 果して彼が推量した通り、中味は召集令状であった。
 グレゴリイを軍にとられるとヘンリイの商売は上ったりになる。ケイティも夫と別れるのはいやである。 そこでヘンリイはグレゴリイが召集免除となる方法を考え出す。
 グレゴリイは今はテレビの脚本屋だが、 本来名のあ作家で、彼が自分の体験を書いた戦記はベストセラーになったくらいである。 そこでヘンリイは朝鮮戦争以来、空軍きっての英雄とうたわれている若いスローン大尉の伝記を グレゴリイが書くことになれば、召集免除となるに違いないと考え、その夜開かれるグレゴリイ夫婦の 結婚3周年記念パーティに大尉を特別に招待して大尉とグレゴリイとを引き合せる手筈をきめ  パーティーがが済むまで令状をグレゴリイに見せないことにする。
 バーティにやって来たスローン大尉は英雄に似合わぬ優男で、しかも評判の女好きである。 彼は最初からグレゴリイの眼の前でケイティにデレデレした感度を示し、また事々にグレゴリイと はり合つっグレゴリイをくさらせる。こんなことから彼に大尉の伝記を書かせようとした へンリイの計画ほオジヤンとなる。
 グレゴリイは潔よく召集に応じ、ケイティを連れていかなる僻地にも行く決心をしたが、 身体検査の結果、膝に故障があることがわかり不合格となったが、その間にケイティも 航空隊所属夫人部隊に再志願し見事合格してハワイ基地勤務と決ったので住居を若い新婚夫婦に 貸してしまう。 ・・・   (98分)
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