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悪名高き女＜Notorious Landlady＞ （62年） |
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＜スタッフ＞ 製作 監督 原作 脚色 撮影 美術 音楽 編集 衣裳デザイン ＜キャスト＞ カーリイ・ハードウィック ウィリアム・グリドレイ フランクリン・アンブラスター大使 オリファント警部 ダンヒル夫人 ブラウン夫人 |
フレツド・コールマー リチャード・クワイン マージェリイ・シャープ ラリイ・ゲルバート ブレイク・エドワーズ アーサー・アーリング カリイ・オデル ジョージ・ダニング チャールズ・ネルソン キム・ノヴァク キム・ノヴァク ジャック・レモン フレッド・アステア ライオネル・ジェフリーズ エステル・ウインウッド フィリッパ・ビヴァンズ |
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霧のロンドンを舞台に、夫殺Lの噂の高いキム・ノヴァクを中心に展開する
お色気たっぷりなコメディタッチのミステリー。
キムにからむのは、特異な持味で近年ますます株を上げている「お熱いのがお好き」 「アパートの鍵貸します」のジャック・レモンと、このところダンサー稼業を止めたかのようにドラマづいている 「結婚泥棒」のフレッド・アステア。 その他、スコットランド・ヤードの警部に英国きっての名喜劇俳優ライオネル・ジェフリーズが アメリカ映画初めての出演、またエステル・ウインウッド、フィリッパ・ビヴァンズ等英国映画界の 芸達者なところが総出演である。 製作は「ピクニック」「夜の豹」「四時の悪魔」のフレッド・コールマー。 監督はキムと長い春を噂されている「逢う時はいつも他人」のリチャード・クワイン。 脚本は、マージェリイ・シャープのミステリー小説を原作に得て、軽妙な作風で有名な「我が家の楽園」などの ベテラン、ラリイ・ゲルバートと「ティファニーで朝食を」「追跡」を監督したブレイク・エドワーズが 共同で書いている。 撮影は「夜を楽しく」「恋人よ帰れ」のアーサー・アーリングが担当。音楽は「ピクニック」 「四時の悪魔」等のジョージ・ダニングである。 ここで話題は、衣裳デザインをキム・ノヴァク自身がやってのけた事であり、、 映画スターが自分の出演映画で衣裳をも担当したのは前代未聞、いかにもキムらしく、大いに楽しめるところである。 撮影はロンドンの他、英国によく似た海岸線をもつカリフォルニアのモントレイ及び同州のバーバンクで行われ、 ここに25万ドルかけてロンドン市街のセットを組ん |
だ。実際のロンドンのように悪天候でスケジュールが妨げられる事もなくバーバンクでの撮影は快調であった。
<梗概> ロンドンの秋はそれなりの風情がある。そして夜ともなれば、名物の霧が一寸先も見えない位に 街をミルク色に包んでしまう。 ここグレイ・スクェアのあたり、今日もいつに変わらず平穏無事な昼下がりだった。 ブラウン夫人に付添われてダンヒル夫人が車椅子で散策を楽しんでいるのもいつもの通りだ。 その時、突如、銃声が街の静けさを破った。窓という窓から顔がのぞいた。 そしてハードウィック家の中庭を見下した人々の眼に写ったのは――家の中に引きずり込まれて行く ズボンをはいた男のニ本の足だった――。 それからというもの、ハードウィック家から亭主の姿はかき消え、貸部屋の広告が出された。 口さがない近所の連中は奥さんの力ーリイが旦那さんのマイルスを殺したに違いないと噂しあった。 しかし、スコットランド・ヤード（ロンドン警視庁）ではその確証を得られなかった。 間もなくして、一人の若い男が部屋を借りに来た。ロンドンヘ赴任して来たアメリカ大使館員 ビル・グリドレイ氏だ。たいてい女屋主はお婆あちゃんと相場が決まっているものだが 今度だけはビルの予想を裏切った。彼女は若く、しかもすごくキレイなのにすっかり参ってしまい、 商談も上の空のうちに成立してしまった。 一方、ビルの上司でダテ男をもって任じているアンブラスター大使は、 部下が世間を騒がせている問題の家に下宿したとあって、少なからず慌て、スコットランド・ヤードに連絡した。 ・・・ (124分) |