グレートレース

<The Great Race>   (65年)

<スタッフ>
製作
監督
物語

脚本
撮影
音楽
編集

<キャスト>
グレート・レスリー
フェイト
マギー・デュボア
マックス
ヘゼカイア
ヘンリー・グッドホディ
ヘスター・グッドホディ
リリー・オレイ
テキサス・ジャック

マーチン・ジュロー
ブレーク・エドワーズ
アーサー・ロス
ブレーク・エドワーズ
アーサー・ロス
ラッセル・ハーラン
ヘンリー・マンシーニ
ラルフ・ウィンタース


トニー・カーチス
ジャック・レモン
ナタリー・ウッド
ピーター・フォーク
キーナー・ウィン
アーサー・オコンネル
ビビアン・バンス
ドロシー・プロバイン
ラリー・ストーチ
「グレートレース」は、世界の映画史上、かつて試みられたことのない、奇想天外な、抱腹絶倒の大喜劇である。 映画の持っ楽しさと夢をふんだんに盛りこみ、1,200万ドルの巨費を投じたスーパー・パナビジョン色彩大作の大画面に、 奇抜な事件が次々に登場する。
 ニューヨークからパリまで、22,000マイルの距離を、ほとんど地球を半周してライバル同志の2人の男が、 趣向をこらした怪自動車を駆って野こえ山こえ大レースを敢行する話を軸に、スピード・レースのスリルに加えて 様々の新兵器が活躍し、手に汗にぎる格斗あり、大パイ合戦あり、氷山や猛吹雪のシーンや王冠をめぐる剣豪との大試合ありで アクションが次々に展開され、そのテンポもスケールも、これまでの映画の常識をこえた素晴らしさである。
 「ティファニーで朝食を」「ピンクの豹」「暗闇でドッキリ」など意欲作を次々に放って アメリカ映画界の鬼才として注目をあびたブレーク・エドワーズ監督が、この映画のプランを考えたのは5年前のことだが、 あまりのスケールの大きさと、アイディアの奇抜さがかえって映画化実現のチャンスを逃していた。しかし、 ワーナー映画社長ジャック・L・ワーナーの協力でこの超スラブスティック・コメディ大作が完成し、 映画史上劃期的な業蹟を打ち建てたのである。
 主演の3大スター、トニー・カーナス(スパルタカス)、ジャック・レモン(お熱いのがお好き)、 ナタリー・ウッド(ウェスト・サイド物語)は、文字通りハリウッドきっての百万ドルスターであり、 トニー・カーナスとナタリー・ウッドは「求婚専科」で絶妙のコンビぶりを披露したが、「グレートレース」では 批評家も驚くフレッシュな魅力を発揮し、悪漢と皇太子の2役で登場するジャック・レモンの素晴らしい演技は絶賛を博している。
 物語をエドワーズ監督自身が担当し、音楽は「ティファニーで朝食を」「酒とバラの日々」等で エドワーズ監督と組んで音楽部門でオスカーを獲得した巨匠ヘンリー・マンシーニ(アカデミー賞3回受賞)。 ナタリーが歌う「スィートハート・トリー」と「パイ合戦ポルカ」の楽しいメロディを披露する。
 撮影はアクションものには絶対の腕を振う「リオ・ブラボー」のラッセル・ハーラン、 振付けは「マイ・フェア・レディ」のハームス・パン、ナタリー・ウッドの衣裳デザインは、 アカデミー受賞7回のエディス・ヘッド。 特殊効果のダニー・リーは、この映画に登場する2台のレース・カーを設計した外、数々の新兵器せ考案した。
 助演陣には「7人の愚連隊」のピーター・フォーク、TV「マンハッタン・スキャンダル」のおなじみドロシー・プロバイン、 「第三の日」のアーサー・オコンネル、TV「ルーシー・ショ・−」のビビアン・バンス、 「求婚専科」のラリー・ストーチ、「博士の異常な愛情」の怪物キーナン・ウイン、「追跡」のロス・マーチンと、 いずれ劣らぬ芸達者がずらりと顔を並べている。
 トニー・カーチスとジャック・レモンが運転する特製クラシック・カーは 製作に10万ドル以上を費し、排優を食わんばかりの活躍をみせる。

 <梗概>  頃は20世紀に入って間もない1908年、機械文明のスピーディな発達に合わせて、 世界中の人々は楽天的な夢と冒険の実現を他愛なく信じていた。
 レスリーとフェイトは、そんな時代の中でお互いにライバル意識を抱き、 スピードと発明にかけてはそれぞれ第一人者だという自負心を持っていた。
 レスリーが巨大な気球で空を飛んでみせると、フェイトは助手のマックスと共にこれを邪魔し、 レスリーが快速モーターボートに乗って湖水の上を走らせていると、2人はレーダー装置の魚雷を発射した。
 お偉方を集めた会議場で、レスリーは、ニューヨークからパリまでの大自動車レースを提案し、 フェイトはこれに挑戦た。
 いつもみじめな敗北をなめていたフェイトは、小型飛行船や潜航艇でレスリーの動きを探り、 今度のレースには絶対負けられないとばかり、悪智恵にヨリをかけて真黒な怪自動車「ハンニバル8号」を作った。 前部には大砲があり、車輪が6つある薄気味の悪い自動車だった。
 一方、レスリーは真白い大型オープンカーを作製し、「レスリー・スペシャル号」と命名した。
 その頃、花もはじろう美しいマギー・デュボワは、ニューヨーク・クラリオン紙の編集長に、 記者になりたいと言って直談判をし、今度のレースに参加して記事を書くからその費用を出しなさいと彼に迫った。 編集長はとうとう根負けして小切手にサインした。
 いよいよニューヨーク市民の大歓声をあびてレースのスタートが切られた。その直前、 マックスは他の参加自動車に細工し、レースが開始されると対抗車は次々に故障を起こしてしまった。
 マギーの車も途中でエンコしたので、彼女はレスリーの車に無理矢理のりこんでレースを続けた。
 西部の町ボラチョでは、町をあげて歓迎・・・  (160分)

inserted by FC2 system