年頃ですモノ!<This Happy Feeling> (58年) |
||
<スタッフ> 製作 監督 原作 For Love or Money 脚色 撮影 美術 音楽 音楽監修 編集 作詞作曲 This Happy Feeling <キャスト> プレストン・ミッチェル ジャネット・ブレーク ビル・トレメイン ニータ・ハロウエイ トレメイン夫人 アーリー夫人 トニー・マンザ |
ロス・ハンター ブレイク・エドワーズ F・ヒュー・ハーバート ブレイク・エドワーズ アーサー・E・アーリング アレクサンダー・ゴリッツェン リチャード・リーデル フランク・スキナー ジョセフ・ガーシェンソン ミルトン・カルース ジェイ・リヴィングストン レイ・エヴァンス クルト・ユルゲンス デビー・レイノルズ ジョン・サクソン アレクシス・スミス メアリー・アスター エステル・ウィンウッド トロイ・ドナヒュー |
洗練された中年紳士に憧れる若い娘、娘の新鮮さに惹かれる中年紳士、二つの危険な年頃が
偶然ぶつかり合ったが、紳士の良識が不本意ながらも健全に作用し2組の幸福なカップルが生れた。 キワどいロマンチック・コメディの得意な、「月蒼くして」の原作者F・ヒユー・ハーバートの 戯曲「恋の為か、金の為か」はバーナード・ストラウス演出でブロードウェイで上演され 絶賛を博した。それか今回映画化された。 映画は健康なお色気とユーモアに満ちた楽しい作品で、主役には渋い男性美で今売出しの クルト・ユルゲンス(スパイ、眼下の敵)と軽快なデビー・レイノルズ(歓びの街角、 奥様は芳紀十七才)の重厚と軽妙の取合せが面白く、新進ジョン・サクソン(狙われた女)が 若々しい演技で神妙に務めている。 助演には久々のアレキシス・スミス(永遠の海原、非常線)が貫録ある年増ぶりを発揮し、 メリー・アスターが母親役で懐かしい姿を見せているほか、女優上りのミッチェルの家政婦には 「ガラスの靴」のエステル・ウインウッドが出ている。 製作はロス・ハンター(いとしの殿方)、監督・脚本をブレーク・エドワーズ(野望に燃える男)、 撮影監督はアーサー・E・アーリング(悪魔に支払え!、誘拐)が担当し、 フランク・スキナー(翼に賭ける命、いとしの殿方)の作曲をジョゼフ・ガーシェンソンが音楽監督している他、 「ボタンとリボン」「モナリザ」でアカデミー賞を獲得した名コンビ、ジェイ・リビングストンと レイ・エバンスの作詞作曲によるTHIS HAPPY FEELING を「タミイ」でヒットしたデビー・レイノルズが歌っている。 |
<物語>
豊かなオ能と堂々たる体駆を兼ね備えた劇壇の名優プレストン・ミッチェルは、
感ずるところがあって人気の絶頂の折に18年の舞台生活に別れを告げて突然を引退した。
それ以来すでに4年、彼はコネティカット州の田舎に引きこもり、元女優で
大変酒好きの変り者の家政婦アーリーを相手にもっぱら馬の飼育に打ち込んで静かな生活を楽んでいた。
しかし、俳優周旋屋のフィル・スピアマンや、殊に主役女優のニータ・ハロウエイ・スミスなどは、 あたら名優がこのまま埋もれてしまうのを惜んで、是非再びミッチをブロードウェイに 返り咲きさせようとして、しつこくミッチを追い廻して口説いていた。 ニータは長年の間、ミッチの相手役をするほか、恋をしたり別れたり、しばしば激しい口論をしたりしながら、 結局断ち難い鎖で結ばれた間柄だった。 フィルとニータは、今日もニューヨークの高級レストラン"21番"にミッチを呼び出し、 新作の脚本を示して彼の再起をすすめたが、ミッチはやや離れた席に坐っている 今売り出しの青年人気俳健トニー・マンザを指して「今は作家や批評家や大衆までが、 ああいう若い連中を騒ぎ立てる時代だ」と云って2人に耳を貸さなかった。 ミッチの家の隣りに今年22オになる快活な好青年ビル・トレメインが未亡人の母親 マーガレットと共に住んでいた。ビルは日頃からミッチを父親のように慕い、ミッチも彼を可愛がっていた。 その晩、近所の家のパーティで、ビルは偶然、若く美しいジャネット・ブレークに会った。 ・・・ (92分) |