底抜け 便利屋小僧

<The Errand Boy>   (62年)

<スタッフ>
製作
監督
脚本

撮影
美術

歌曲


作曲・指揮

<キャスト>
モーティ・S・タッシュマン
T・P氏
デクスター・スニーク
カーソン(人気女優)

アーネスト・D・グラックスマン
ジェリー・ルイス
ジェリー・ルイス
ビル・リッチモンド
W・ウォラス・ケリー
ハル・ペリーラ
アーサー・ロナガン
ルー・Y・ブラウン
ビル・リッチモンド
ジェリー・ルイス
ウォルター・シャーフ


ジェリー・ルイス
ブライアン・ドンレビー
ハワード・マクニーア
パット・ダール
 つねに、映画は「おもしろく、楽しくなければならぬ」と考え、実現させて、 次々と成功をおさめているジェリー・ルイスの、「てんやわんや」「もててもてて」に続く 監督・主演の第三弾である。
 パラマウント映画のハリウッド・スタジオにカメラを持ち込んで、 内部をあばいてみせる一方、ベテランの書劇俳優ハワード・マク二−アや、 11年ぶりにコメディの世界に戻った好漢ブライアン・ドンレビーや、 ロンドンから飛んで来た新星パット・ダールなどを相手に、 「天才的なコメディアン」(チャップリンは、ジェリー・ルイスをこう呼んだ) が縦横に活躍するのは、見事である。
 アレヨ、アレヨといううちに、みんな我を忘れて笑いこけていることに気がつくはずである。 それほどに、おかしく、愉快な、新しいスタイルの傑作喜劇である。


 <梗概>  映画の都・ハリウッドの中でも隆昌並びなき大会社パラミューチャル映画の撮影所に、 モーティという、頼りになる男?がいた。その頼りになる男、モーティ君が、 壁紙張りの仕事場から呼ばれ、パラミューチャルの社長、T・P氏に会うところから、 話は始まる。
 会社経営の能率向上に頭を痛めていたT・P氏は、姉に 「マル秘の仕事に、あの頼りになる男を使ってみたら? きっと、うまくいくわよ。」と言われて、 とにかく、従業員のサボリを探らせることにした。何も知らない(そして、 実際T・P氏の下心を察するほどの頭も持ち合わせていない)モーティ君は言われるままに 「便利屋小僧」になった。
 最初は、T・P氏にお世辞を使っていたデクスター・スニークから、 きちんきちんと仕事のはかどり具合の報告をもらって、T・P氏に届ける仕事であった。
 さて、ある日助監督のところに使いに走らされたモーティ君は、ひょんなことから リハーサルの最中のところに紛れ込んで、とんでもないいたずらをして、 それまで撮影したフィルムを全部、おシャカにしてしまった。口うるさい外国の監督も、 これには参って、すっかり、ショゲかえる始末。
 事の重大さに気がついて逃げようとしたモーティ君は、エレベーターに飛び込んだが、 そこで、クチャクチャとガムを噛んでいた女の子から、何を思ったのか、ガムをとって、 自分の顔から手からベタベタと、くっつけたのである。 ・・・  (92分)

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