画家とモデル<Artists and Models> (55年) |
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<スタッフ> 製作 監督 原作(戯曲) 作曲 作詩 <キャスト> リック・トッド ユージーン・フルスタック ベシー・スパローブッシュ アビゲイル・パーカー ソニア アニタ |
ハル・B・ウォリス フランク・タシュリン マイクル・ディヴィストン ノーマン・レシング ハリー・ウォレン ジャック・ブルックス ディーン・マーティン ジェリー・ルイス シャーリー・マクレーン ドロシー・マローン エヴァ・ガボール アニタ・エクバーグ |
おなじみの底抜けチーム、マーティン=ルイスが流行のスリラー漫画をめぐって
奇想天外の活躍をする超特作傑作喜劇。ブロードウェイの名作ミュージカル「画家とモデル」を
もとにして、マーティン=ルイス映画にふさわしいストーリーに書きなおし、
スタッフ一同が腕にヨリをかけたギャグが豊富にとりいれてある。
原作が名舞台劇であるうえに、奇抜な着想、スピードあるはこぴ、 あかるいエロティシズムでさらに魅力をくわえ、マーティン=ルイス喜劇のなかでも とくにすぐれた大作になっている。 監督は「腰抜け二挺拳銃の息子」の喜劇の名手フランク・タシュリン。 プロデューサーはいつものマーティン=ルイス喜劇とおなじくハル・B・ウォリスである。 異色の配役もこの映画の大きな魅力の一つで、マーティンとルイスの相手役として 「夜も昼も」「底抜けぴっくり仰天」のドロシー・マローン、「ハリーの災難」のシャーリー・マクレーンが えらばれ、さらに、「雨の朝巴里に死す」のエヴァ・ガポール、「中共脱出」「戦争と平和」の アニタ・エクバーグといっためずらしい顔ぶれが性的魅力をふんだんに発散している。 ストーリーとギャグと珍演技と三拍子そろったマーティン=ルイス喜劇の傑作である。 <物語> リック・トッドはニュー・ヨークで広告デザイナーをしていたが、 親友のユージーン・フルスタックのおかげでいつも仕事をしくじり、 どこにつとめても永つゞ |
きしなかった。ユージーンは少々足りないうえに、スリラー漫画を読みすぎて、
頭がよけいおかしくなっているのだった。
リックは画家志願、ユージーンは子供の本の画家になるのが理想で、下宿もーしょだった。 ある日リックはユージーンと一しよにいるとロクなことはないと思い、家を出て行こうとしたが、 ユージーンに泣きつかれて、思いとどまった。その晩のことだった。 ユージーンがスリラー漫画の夢を見て、突然大声で叫び出した。半人半鳥の「ハゲタカ・ヴィンセント」という怪人の夢で、 この怪人は "X34-R51+6=33X" よいう秘密の方程式を知っていたのだった。 ユージーンがあまり叫び声をあげるので、おなじ下宿のベシー・スパローブッシュとアビゲイル・パーカーが 文句を云い出した。アビゲイルは漫画の本を書いている女流画家で、ベシーは彼女のモデルになっているのだった。 ユージーンは アビゲイルとべシーの部屋へあやまりに行き、ベシーが「こうもり女」の扮装をしているのを見て、 自分のスリラー漫画の夢の中の「こうもり女」があらわれたものとおもい、おどろいて逃げかえった。 翌日リックとユージーンは漫画の本の出版社をたずねると、アビゲイルが出てくるのに会ったアビゲイルは どぎつい漫画をかくのがいやになって仕事を断りにきたのだった。リックはアビゲイルを一眼見て、 忘れられなくなり、一しよに下宿へ帰った。アビゲイルもいつのまにか、リックに想いをよせるようになった。・・・ (109分) |